【ACT25日】 政府が導入する新たな権限の下で、イラン国籍の一時ビザ保有者はオーストラリアへの再入国が制限される見通しとなった。
物議を醸しているこの措置により、一時ビザを持つイラン人の再入国が制限される。アルバニージー政権は26日から、イランのパスポートに紐づく訪問者ビザ(サブクラス600)を持ち、かつオーストラリア国外にいる人の再入国を制限する。これは、アメリカとイスラエルによるイランへの突然の攻撃から4週間以上が経過した中での対応となる。
通常、こうしたビザ保有者は観光やビジネス、家族訪問などの目的で最長12か月の滞在が認められている。しかし新ルールでは、今後6か月間にわたり、オーストラリア市民または永住者の配偶者や事実婚パートナー、扶養されている子ども、あるいはすでに国内にいる18歳未満の子どもの親に限って入国が認められる。
政府は、この変更が移民制度の健全性を強化し、国家利益に資するものだと主張している。また、イランとの戦争により、一時ビザ保有者がビザ期限後に出国できない、またはしないリスクが高まっていると警告し、新措置は個別ケースを精査する時間を確保しつつ、「限定的なケースでは柔軟性を維持する」ためのものだとしている。
トニー・バーク内務相は、「イランでの紛争以前に発給された訪問者ビザの中には、現在申請されていたら発給されなかった可能性のあるものも多い」と述べた。「オーストラリアへの永住は、政府による慎重な判断で決まるべきものであり、単に旅行を予約していたかどうかといった偶然によって決まるべきではない。政府は国際情勢を注視しており、移民制度が秩序ある、公平で持続可能なものとなるよう必要に応じて調整を行う」
一方で、有効な渡航許可証を持つ人や、すでにオーストラリアに向けて出発している人、あるいは別の種類のビザを保有している人については、入国が認められる場合もある。また、この措置によって国外から新たにビザ申請を行うこと自体は制限されない。
さらに、オーストラリア市民の親に関するケースについては、「同情的な配慮」を行うと政府は説明している。この変更はイラン系コミュニティとの協議を経て策定されたが、今月初めに議会で可決された際には反発も招いていた。
当時、難民支援団体の代表コン・カラパナギオティディス氏は、この措置は安全を求める人々に対して「門を閉ざすものだ」と批判した。「すでにオーストラリアへの渡航ビザを持っている人が、自国でこのような暴力に直面しているなら、なぜ支援しないのか。政府は同じ日にイラン女子サッカーチームの選手を迅速かつ思いやりを持って保護した一方で、オーストラリア市民の家族には門戸を閉ざそうとしている」と述べた。バーク内務相は今月初め、イラン女子サッカーチームの選手に亡命を提案したが、最終的にオーストラリアに残ったのは2人にとどまった。
緑の党の移民担当スポークスマン、デイビッド・シューブリッジ上院議員は、政府が「イラン国民を支援するという虚偽の理由で違法な戦争を支持した」と批判した。「今回の措置により、アルバニージー政権がイラン国民の安全をどう考えているかが明確になった。ビザを持って保護を求める人々に対して門を閉ざしている」と述べた。「労働党は、一般のイラン国民の苦境を利用してアメリカ主導の終わりなき戦争を支持し、今や彼らが『利用価値』を失うと切り捨てている」と批判した。
ソース:news.com.au – ‘Shut the door’: Australia to ban Iranian visa holders citing ‘national interest’