【ACT8日】 米国とイランの間で新たに発表された「双方による停戦」を受け、原油価格が急落する中、アンソニー・アルバニージー首相はこれを「前向きなニュース」と評価した。
アルバニージー首相は、8日にスカイニュースの取材に対し、この停戦が「恒久的な緊張緩和」につながることを期待すると述べた。「我々は以前から緊張緩和を求めてきた。紛争の解決を望んでいる」と語った。
また、ドナルド・トランプ大統領がイランの民間インフラを標的とする可能性を示唆したことについて「異例だ」と批判し、「もし緊張がさらに高まれば、イランの対応によって世界経済への打撃は一層大きくなっていた」と指摘した。「地球の反対側で起きている戦争であっても、すでにオーストラリア国民の生活に影響を及ぼしている」とし、「今回の動きは非常に前向きであり、恒久的な緊張緩和と紛争終結につながることを期待している」と述べた。
これに先立ち、イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は、トランプ氏が土壇場で停戦を宣言したことを受け、ホルムズ海峡の安全な通航を2週間保証すると表明していた。イランは、米国とイスラエルによる攻撃への対抗措置として同海峡を事実上封鎖し、世界の原油供給の約5分の1を遮断。燃料価格は歴史的高値に上昇していた。
アラグチ外相は、パキスタンの仲介努力を評価しつつ、トランプ政権が提示した15項目の和平案を検討していると述べた。「イランへの攻撃が停止されれば、我が軍は防衛作戦を停止する」とし、「2週間の間、軍との調整と技術的制約を考慮した上でホルムズ海峡の安全な通航が可能になる」と説明した。
一方トランプ氏はSNSで、「今夜イランに向けて予定されていた軍事行動を見送る」と投稿し、「2週間、爆撃と攻撃を停止する。これは双方による停戦だ」と発表した。その理由について、「すでに軍事目標を達成し、長期的な和平に向けた最終合意に近づいているためだ」と説明。「イランから10項目の提案を受け取り、交渉の基盤として有効だ」とも述べた。
「過去の主要な対立点のほとんどはすでに合意に達しており、この2週間で最終合意が可能になる」とし、「長年の問題が解決に近づいていることを光栄に思う」と語った。トランプ氏はこれに先立ち、「今夜、文明全体が消滅する可能性がある」と警告していた。
こうした発言を受け、原油価格は急落。国際指標であるブレント原油は水曜朝時点で15%下落し、1バレル=92.21ドルに。米国指標のWTI原油も16%以上下落し、94.47ドルとなった。
クリス・ボーエンエネルギー相は、オーストラリアの燃料備蓄は「ほぼ横ばい」であり、ガソリンやディーゼルが急速に消費される一方で輸入も続いていると述べた。また、今後3カ月間の予算にすでに盛り込まれている燃料物品税(燃料エクサイズ)の軽減措置について、NRMAのピーター・コーリー報道官は「継続が見込まれる」との見方を示した。さらに、軽減措置が消費者に確実に還元されているか「注意深く監視する」と述べた。
NSW州では、ディーゼル燃料が不足しているガソリンスタンドが124カ所(約5%)にのぼった。ガソリンが完全に不足しているスタンドは27カ所で、前日から7カ所減少した。
VIC州ではディーゼル不足が40カ所、無鉛ガソリン不足が28カ所。クイーンズランド州ではディーゼル不足が30カ所、無鉛ガソリン不足が25カ所だった。
SA州ではディーゼル不足が4カ所、無鉛ガソリン不足が2カ所、WA州ではディーゼル不足が8カ所、無鉛ガソリン不足が21カ所、TAS州ではディーゼル不足が7カ所、無鉛ガソリン不足が5カ所となっている。
また、準州ではノーザンテリトリーでディーゼルと無鉛ガソリンがそれぞれ4カ所ずつ不足し、ACTでも4カ所でディーゼル不足が報告されている。
ソース:news.com.au – PM praises eleventh hour Iran breakthrough