【NSW3日】 サメによる被害で亡くなったサーファーの名前を冠した監視ドローンが、NSWのビーチに配備されることになった。
サーフィン統括団体であるサーフィンNSWは、2025/26年の夏に向けた総額3000万豪ドルのサメ対策プログラムの一環として、州政府から追加で65万豪ドルの資金提供を受けた。この取り組みでは、ドローンを活用したサメ監視プログラムが拡充され、すべてのボードライダークラブにドローンと訓練を受けた操縦者を配置することを目指す。
まずノーザンビーチズ地域から開始され、州内でまだ導入されていない60のクラブに計60機のドローンが配備される予定で、冬の終わりまでに125人の操縦者が育成される。これらのドローンには、昨年9月にサメの襲撃で亡くなったサーファー、マーキュリー(“マーク”)・プシラキス氏の名前が付けられる。
サーフィンNSWのCEOであるルーカス・タウンゼント氏は、プシラキス氏の死を受け、サーフィンコミュニティがビーチの安全向上という共通の目的で結束したと述べた。「NSW州の海岸には120のボードライダークラブがあり、1万1500人以上のメンバーが所属している。そのうち約50%は18歳未満で、若年層は増加し続けている」と説明した。この空中監視プログラムは、競技サーファーだけでなく周辺の海水浴客の安全確保にも役立つという。
ドローンは、監視員が不在の時間帯や場所でも追加の安全対策として機能し、クラブの大会やトレーニング時の支援にも活用される。年間を通じて運用され、訓練を受けた操縦者が危険性の高いサメの種類を識別し、リアルタイムで状況を監視する。サメの目撃情報はアプリに登録され、海に入る前に利用者が判断できるようになる。
タラ・モリアーティ農業相は、遊泳者やサーファーの安全確保は政府にとって最優先事項だと述べた。「この包括的なドローンと訓練プログラムにより、すべてのクラブにドローンと操縦者が配置される。これは彼の功績を称える大きな取り組みだ」と語った。さらに、冬から春にかけてのホホジロザメのシーズン、そして来夏に向けて、地域主導の沿岸監視体制が大幅に強化されるとした。
プシラキス氏の家族も、この取り組みを「海の安全に向けた重要な前進」と評価している。「彼の名前が付けられたドローンの配備は、私たち家族にとって非常に意味深いもの。彼の人生だけでなく、今も変わらず抱き続けている愛情が認められたことを誇りに思う」とコメントした。
ソース:news.com.au – Shark surveillance drones to patrol NSW boardrider clubs in honour of shark victim