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闇市場の違法取引に最大4万4000ドルの罰金 NSW

【NSW4日】   オーストラリアの野生生物を違法に売買する闇市場に対し、「真面目に働く人々の生計を守る」ことを目的とした新たな規制が導入される見通しだ。NSW州政府は、アワビやマッドクラブなどの高級水産物の違法取引を取り締まるため、最大4万4000豪ドルの罰金を科すことができる新たな権限を導入する。

タラ・モリアーティ農業相は今週、「漁業管理改正(執行)法案2026」を議会に提出する予定だ。近年で最も重要な改革とされるこの法案により、違法業者から魚介類を購入していると認識していた者に対しても取り締まりが可能となり、闇市場の抑制に直接的な効果が期待されている。また、当局はドローンで違法漁業が確認された場合などに、ボート所有者の特定や事情聴取を行う権限も持つことになる。さらに、移動販売業者が運搬・販売する水産物が違法に入手されたものかどうかを事前に確認することも可能となる。

モリアーティ氏は「これらのコンプライアンス強化により、誠実に働く商業漁業者の生計を守り、将来世代のために資源の持続可能性を確保する」と述べた。また、罰則は最大4万4000豪ドルに引き上げられ、違反の抑止力を高める狙いがある。

さらに別の施策として、商業漁業ライセンスの取得者に対し、国家警察による身元確認(ナショナル・ポリスチェック)を義務付け、「適格性審査テスト」を導入する方針も示された。この審査では、公務員への暴行・脅迫、重大な暴力犯罪、詐欺、犯罪組織関連の違反、重大な漁業違反などで有罪判決を受けた人物について、ライセンスの拒否・停止・取消が可能となる。

モリアーティ氏は、この制度により漁業監督官の職場環境を守るとともに、自然資源を詐欺や犯罪からより効果的に保護できると説明した。

NSW州漁業監督部のトニー・チェン代理ディレクターは、アワビ、マッドクラブ、イースタンロックロブスターといった高価な水産物が、需要の高さと高値のため闇市場で特に狙われやすいと指摘した。「違法な水産物取引は、ライセンスや漁獲枠、トレーサビリティ要件を回避することで、正規の漁業者や事業者を損なっている」と述べた。

さらに、違法に捕獲・保管された魚は食品安全基準を満たしていないことが多く、公衆衛生上のリスクもあると警告した。また、このような闇市場は乱獲を助長し、貴重な水産資源の長期的な持続可能性を脅かす環境的影響もあるという。チェン氏は「これまでもあらゆる手段で違法取引の取り締まりを行ってきたが、今回の改革により権限がさらに強化され、違反行為の抑止につながる」と述べた。

ソース:news.com.au – Black market sellers to face $44k fines, officials to be able to question boat owners in NSW

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