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オーストラリアの病院は危ない!?

ブリスベン 18日- オーストラリアの主要な医学雑誌MJAによると、俗に死の医者(Dr Death)と騒がれた事件は、この国に患者の安全を見守るシステムが十分にないことを示唆しているという。
 
QLD州バンデバーグ病院で80人以上もの死に関わったとされるジャエンタ・ペイテル医師に関して、関係当局は現在調査中だという。医学学者のアンソニー・モートンはMJAの中で、既にオーストラリアを出国してしまったパイテル医師に関して調査しても、それがこの国の欠陥を持つシステムを変えることに何の役にもたたないと述べた。MJAの社説欄で編集長のマーティン・バンデルウエイデンは、オーストラリアには国の医療システムの安全とそのサービスの質を統括的に監視する機能がないと述べた。「オーストラリアの政治家はいい加減にだらだらした官僚主義的な対処の仕方を止めて、医療サービスを受ける全てのオーストラリア国民の安全と医療サービスの質を保障するシステムを確立するべきだ。バンデバーグ病院の件で政治家がもっと決然と行動してくれるようになるように祈るだけだ。」と氏は続けた。
 

最新の統計によると、未然に防ぐことが出来た病院側のミスで毎日25人のオーストラリア人が死亡し、更に22人が一生残る障害を受けている。ただし、これらの統計は10年前のAWHCS(オーストラリア医療サービス水準研究)を基としている。

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