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電気、水の供給停止、懸念される病気の蔓延

イニスフェイル21日ークイーンズランド州北部を20日に襲ったサイクロン・ラリーにより、多大な被害を受けたイニスフェイルの住人らは、生活の再建への長く辛い道のりを歩み始めた。一方、65000世帯以上が依然として電気の供給が中断している状態で、飲料水や食べ物などの入手が困難となっている。このような状況の中、腸チフス、胃腸炎、A型肝炎、蚊媒介性疾病などの病気が蔓延する危険性があり、懸念されている。飲料水の確保のために、医療専門家と軍の派遣がすでに行われており、病気や感染症の発生を防ぐための浄水装置の設置作業が実施されている。

同サイクロンによる被害額は10億ドルと推定され、この2日ですでに1400件の保険請求の申し出があった。また、作物にも影響が出ており、オーストラリアで生産されているバナナの80%が被害を受け、バナナの価格は今後上昇すると見込まれている。サイクロン・ラリーによる被害直後の救援活動は2週間ほど、町全体の完全な回復までには数年かかると予想されている。

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