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人間はいつか死ぬもの、長寿薬の開発は無意味

ブリスベン 9日 - オーストラリア人遺伝学者、Robin Holliday (ロビン・ホリディ)博士は9日、ブリスベンで開かれた人間遺伝子国際会議で、科学者達に、バイオテクノロジーの進歩によって、老化が原因の病気は全て治療可能となり、これによって、いつか人間は何百年も生き続けることができるようになるという突拍子もない話をつくりあげるのは止めるようにと訴えた。

同博士は、「全く馬鹿げた説だ。こんな長寿説を説くとは、あきれるほど傲慢で無知な態度だ。人間の寿命を延ばすには、人間の体を全く新しく設計しなおすような進化が必要で、それには何百万年もの時間がかかるはず。」と語った。

同博士によると、人間の心臓や骨を構成する細胞は、分裂や自己回復の機能を持たない為、消耗するものであって、限られた時間しか、その機能を十分に生かせないという。また、同博士は、「寿命を延ばす為に、現在、最も効果的な方法は、老化が原因と考えられる病気の治療方法や人体の維持機能の研究を進めることであって、バイオテクノロジーの探求ではない。」と述べた。

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