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給水制限強化の裏で、連日大量の排水が海に垂れ流し

[メルボルン26日]ビクトリア州のブラックス政権に対し、水のリサイクルについて州民に間違った認識を与え、毎日何十億リットルもの排水をポート・フィリップ湾に垂れ流していると非難の声があがっている。

この20年間で最も降水量が少なかった冬を経て、同州政府はこの夏、給水制限を厳しくする構え。しかし、サンデー・エイジ紙が伝えるところによれば、州の節水報告には誤りがあるという。ビクトリア州が保有する水道会社Melbourne Water(メルボルン・ウォーター)の元代表Bill Forrester(ビル・フォレスター)氏は、同政府は排水リサイクルに関して州民を欺いていると指摘した。
メルボルン・ウォーターの昨年度年次報告書では、メルボルンの排水11.3%がリサイクルされたとあるが、実際には、リサイクル済みとされた水の94.7%がクラスC廃棄物として再利用されることなく捨てられており、さらに農業や他の工業用用水として再利用されているのはわずか0.6%にすぎないという。フォレスター氏の発言はClean Ocean Foundation(クリーン・オーシャン財団)によって検証されており、同財団のスポークスマン、Carlo Iacovino(カルロ・イアコビーノ)氏は、毎日何十億リットルもの排水がポート・フィリップ湾等に垂れ流されており、環境に悪影響を与えていると発言した。
一方、ビクトリア州のJohn Thwaites(ジョン・スウェイツ)水道相は公表データを偽って州民を操作しているとの疑いを否定した。

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