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78歳アボリジニ男性、遠隔地の滑走路で死亡

キャンベラ 6日 - 78歳のアボリジニ男性が、ダーウィンの南約600キロのKalkaringi(カルカリンギ)の滑走路傍の茂みの中で、同飛行場に到着したとされる21日から一週間経て、死体で発見された。

同男性は21日に、Katherine(キャサリン)病院で治療を受けた後、カリカリンギの飛行場まで小型チャーター機で送られたが、付き添いはいなく、飛行場で迎えの者もいなかった。

同男性の姪Josie Crawshaw-Guy(ジョシ-・クロウショウ-ガイ)さんは、「組織的な人種差別による被害がありすぎる。組織の中核を含んだ、組織全体の人種差別です。私の叔父は、ほとんど目が見えず、補助なしで歩くことさえできなかったのです。(叔父が飛行場に置き去りにされて、)どんなに不安な気持ちで死んだか想像するのも辛い。」と、北部準州健康局のアボリジニ人に対する差別行為を非難した。

The Australian Medical Association(AMA:豪医学協会)は、北部準州のアボリジニ人の医療制度の現状に関して、王立委員会を設置し、調査に当たることを要求している。

同州でアボリジニ人の医療に関る関係者の一部は、「アボリジニ人は、人間だ、小麦の袋じゃない。しかし、彼らは頻繁に人間らしい扱いをされないことがあるのが事実だ。」と語った。靴を履いていない為に、病院行きのバスに搭乗するのを拒否されたケースもあるという。

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