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コステロ財務相、ローマ法王発言を擁護

[キャンベラ23日]ピーター・コステロ連邦財務相は、ローマ法王ベネディクト16世の発言に暴力的に反応するイスラム教過激派の姿勢は言論の自由を奪うものであると、23日にキャンベラで開催されたキリスト教系の集会Australian Christian Lobby (ACL) 全国会議でコメントした。

ベネディクト16世は、「イスラム教の予言者モハメットの布教は暴力に基づいている」という14世紀のビザンチン帝国皇帝の言葉を引用したことについて、既に3回謝罪している。コステロ財務相は、パレチスティナのテロリスト達は教会を焼きはらい、パキスタンでは法王の肖像が焼かれ、イラクではイスラム教過激派がキリスト教に対する宣戦布告を呼びかけているという暴力的反応を批判。一方、政治と宗教の分離を推進したトルコ共和国の元指導者、ムスタファ・ケマル・アタテュルク氏を賞賛した。
民主党Lyn Allison(リン・アリソン)党首は同財務相のコメントについて、保守連合はこの10年間、宗教を巧みに政治に利用してきたわけで、もし本当に政治と宗教の分離を考えているならば、次の選挙で憲法にそれを明記すべきかどうか国民投票を行うべきだと述べた。

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