国際

シーシェパード、日本の捕鯨活動監視に軍艦の派遣を要求

   【ゴールドコースト、QLD州27日AAP】急進保護派グループ「シーシェパード」の創立者ポール・ワトソン氏は27日、新たなラッド政府に対し、総選挙の公約を守り、南極海域へ向かう日本の捕鯨船隊を監視するために豪軍艦船を派遣するようにと要求した。

   ワトソン船長とボランティアの船員を乗せた船は水曜日に南極海へ向け出航し、日本の捕鯨船隊が国際鯨保護区域である同海域へ到着する前に現地へ着く予定。同グループは、この夏に日本がオーストラリアの南極領域沖で1000頭以上の鯨を殺そうとしている計画を全力を尽くして阻止する姿勢を見せている。

   1986年に世界的に合意された商業捕鯨一時停止条約に含まれる科学的研究目的という抜け穴を利用して、日本は捕鯨活動を行ってきた。ワトソン船長によれば、この夏、日本の捕鯨船隊は935頭の南極ミンククジラ、50頭のナガスクジラ、50頭のザトウクジラを捕鯨する予定で、この中には有名な白鯨「ミガルー」が含まれる可能性もあるという。

   同船長は、「オーストラリア国民は日本との貿易関係に悪影響を与えるのを恐れているが、オーストラリアが日本を必要としている以上に日本がオーストラリアを必要としているのが現状だ。我々の南極領海での日本の捕鯨活動を中止させるためには、海軍艦船を派遣させる必要がある」と、断固として日本の捕鯨活動を阻止する強い姿勢を見せた。

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