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NSW州政府、王立植物園の入場料5ドルに「待った」

 【シドニー6日AAP】シドニーにある王立植物園は5日、シドニー湾で9日に行われるスーパーボート・レースを目当てに来園する人々から、入園料5ドルを徴収する予定だと発表した。しかし反対の声が上がったため、入場料の徴収は撤回されることになった。

 王立植物園信託は5日、スーパーボート・グランプリの開催に合わせて、初めて来園者から入園料5ドルを取ることを発表し、その理由として、仮設トイレの設置や警備、清掃などにかかる費用をカバーするためだと説明していた。王立植物園はシドニー湾に面しており、9日のスーパーボート・レースを見ようと、園内のミセス・マッコーリーズ・ポイントには1万人が集まることが予想されている。

 しかし、入園料が発生することに対して市民から反対の声が上がったため、6日になってモリス・イエマNSW州首相は料金を徴収しない方向で調整し、「市民が入園料を払わなくていいように、州政府が介入しました。今後このような特別イベントで料金が発生するような場合には、協議のもとで決定を下し、市民には前もって通知します」と述べている。また、イエマ首相は、スーパーボート・グランプリによって植物園に損失が生じた場合には、政府が補償すると述べている。

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