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救急病棟から老人患者を移動 7月1日より開始

 【シドニー25日AAP】連邦政府は7月1日から病院の救急病棟から老人患者を移動させるのに必要なトランジショナル・ベッドに1億5800万ドルの資金拠出を行う。トランジショナル・ベッドは救急治療用のベッドよりもコストが低く、納税者への負担が10倍軽くなる。

 リハビリ中の患者も新ベッドへ移動される予定。高度な治療を必要とする老人患者に関しては、病棟から移動させられることはない。

 ニコラ・ロクソン保健相は25日、同計画はラッド政権が選挙時に掲げた公約の1つで、公立病院のベッド不足を解消するために実施されるとした。

 ジ・オーストラリアン紙は、労働党の政策資料によると、全国に2870箇所ある介護施設への入所を待つ老人患者が毎晩公立病院のベッド2300床を利用していると報じた。

 「一部の介護施設でもベッド不足問題が生じており、政府はこれらの施設への資金投入も行う。また、高度な治療や介護を必要としない移行期治療プログラムへも出資する」とロクソン氏。同保健相は26日にアデレードで開催されるオーストラリア政府間協議会(COAG)で、同計画の実施方法などに関して各州・準州とさらなる交渉を行うとした。

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