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同性愛カップル、IVF医師を訴えた裁判で敗訴

 【キャンベラ24日AAP】体外受精で女の子の双子を出産した同性愛の女性カップルが、移植する胚の数は1個と希望したにもかかわらず双子を妊娠したのは医師の落ち度だとし、この産科医を訴えていた裁判で、原告の女性カップルは敗訴。産科医の弁護料の支払いを命じる判決を受けた。

 訴えられていたのはキャンベラのシドニー・ロバート・アーメリン産科医師で、原告の女性カップルは、子供が双子だったことで育児に追われ時間的余裕がなくなったとし、私立の学校の学費を含む子供1人分の養育費39万8000ドルをアーメリン医師に対し請求していた。このカップルの年収は10万ドル以上ある。

 訴えに対しアーメリン医師の弁護人は、子供を持つと自分の時間がなくなるのは当たり前のこととし、また移植胚数に関して、カップルは最初に最高2個の胚が移植されることに同意しており、移植胚を1個にしてほしいと訴えてきたのは麻酔が効き始める間際のことであったとした。

 原告の女性カップルは直筆の声明文の中で、あくまでアーメリン医師の落ち度を裁判で認めさせたかったとし、現在4歳になる双子に対する愛情は変わらないと述べた。

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