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ホームレスの児童や世帯数が増加

 【キャンベラ5日AAP】2001年から2006年までの5年間に、若者のホームレス数が20%減少した一方で、ホームレスの児童や世帯数が増加したことが、オーストラリア統計局の調査で明らかになった。

 オーストラリア統計局が5日に発表したところによれば、06年のホームレス数は全体で10万5000人となっており、01年と比較して約6000人増加したという。12~18歳のホームレス数は、01年の2万2600人から、06年には1万7891人へと減少した。その一方で、12歳以下のホームレス数は同じ期間中に2192人(22%)増加している。また、家族でホームレスとなるケースも増加しており、01年から06年までの5年間に10%増の7483世帯となった。

 ホームレスのうち約45%は親戚や友人宅を仮住まいとしており、40%は支援宿泊施設や寄宿舎で生活している。路上で生活しているホームレスの数は、01年には1万4000人だったが、06年には1万6000人へと増加した。

 福祉団体「ミッション・オーストラリア」のトビー・ホール代表は、「01~06年にかけて、オーストラリアはかつてないほどの好景気だったが、ホームレス数は減少しなかった」とコメントし、政府がホームレス問題に十分な対策を講じていないと指摘している。

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