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雇用計画を縮小する企業多数 調査結果

 【キャンベラ9日AAP】マンパワー雇用予想調査の結果、企業は2008年度末に向けて雇用を縮小させる姿勢をみせており、2006年度第3四半期以来雇用が最も縮小することが明らかになった。これは企業の景況感が下降していることが原因。しかし、広い範囲での解雇は予想されていない。

 調査によると、第4四半期に雇用計画のある企業はわずか18%で、2007年の同時期の29%を下回っている。マンパワー・オーストラリア・ニュージーランドの取締役、スコット・マクラクラン氏は「雇用は引き続き縮小するだろうが、多くの人が予想しているような著しい縮小はないだろう」と語った。

 オーストラリア各地の企業2405社を対象に同調査を実施したところ、QLD州、VIC州、NSW州は雇用を拡大する可能性が最も低かった。特に顕著だったのはNSW州で、雇用計画は4年ぶりに過去最低となった。一方、NT準州とSA州が最も見通しの良い雇用計画を予定していた。

 7つの産業部門全てにおいて企業の雇用縮小の方針が見られた。最も消極的だったのは卸売・小売業で13%。一方、鉱業・建築業は依然として雇用需要が高く、24%だった。

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