政治

議員の国籍問題 NZとの関係にも影響

【キャンベラ15日AAP】   連邦副首相で国民党党首のバーナビー・ジョイス氏が、ニュージーランドとの二重国籍であったと明らかになった。オーストラリアは、複数国籍保持者が連邦議員になることを認めていない。ジョイス氏はニュージーランド国籍を放棄しているが、疑惑の出どころを巡って両国の関係にも影響が出ている。

ターンブル連邦首相とビショップ外相は15日、ニュージーランド労働党のクリス・ヒプキンズ議員から情報を得たとして、野党のショーテン労働党党首を非難した。最近になって、ペニー・ウォング労働党議員のスタッフが、ヒプキンズ氏と国籍法について話していたことがわかった。ヒプキンズ氏はその後、ニュージーランド議会で両国の国籍法について質疑している。ショーテン労働党党首は、「ターンブル政府は自らの怠慢によって憲法の危機に陥った」と述べた。

9月に総選挙を控えるニュージーランドに対し、ビショップ外相は「ニュージーランドの労働党政府と信頼を築くのは今や非常に難しい」とコメント。ニュージーランド労働党のジャシンダ・アーダーン党首は15日、「ビショップ氏の見解に失望したが、両国関係の障害にはさせない」と述べた。アーダーン氏はまた、「14日午後メディアに浮上するまで、私も労働党もジョイス氏の問題を認識していなかった」と述べたうえで、ヒプキンズ議員は質疑するべきでなかったと認めた。

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