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「豪観光業界はこの先2年不況かも」 専門家

 【シドニー30日AAP】専門家の予想では、この先少なくとも2年間は海外からのオーストラリア訪問者数が減少するとみられており、外国人旅行者に人気の観光地に大きな影響が出ることが予想されている。

 30日に発表された新しい報告の中で、オーストラリア観光協会は、2009年における海外からのオーストラリア訪問者数は減少し、収益は4%減(5億ドル)の240億ドルとなると予想。また、ザ・オーストラリアン紙の報道では、来年は観光業界にとって1989年以降最悪となるとし、オーストラリアへの訪問者数は、2008年の556万人から533万人にまで減少すると予想が伝えられた。

 観光業予測委員会は、2010年までに外国人旅行者数は回復するであろうとしたものの、このダメージは2010年以降も続くであろうと警告する専門家の意見もある。

 観光・交通フォーラムのオリビア・ワース理事長は30日、ABCラジオに対し、「2009年後半から2010年にかけて世界経済が大幅に回復しなければ、来年の見通しは暗い」とし、ケアンズやウルルなど、外国人旅行者が多い地域では失業する人が出たり、倒産したりという人々も出てくるであろうと述べた。

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