一般

シドニー西部のパラマッタ川に発がん性物質が流出

【シドニー16日AAP】   シドニー西部で、輸送用コンテナ施設から発がん性の有害化学物質がパラマッタ川に流出している。

ローズヒル競馬場に近いカメリア半島にあるパトリック社のコンテナ施設から、人体や生態系への悪影響を及ぼす六価クロムが流出しているという。六価クロムは米国の環境活動家エリン・ブロコビッチ氏によって広く知られるようになった汚染物質。NSW州環境気候変動省は15日、パトリック社に対して汚染除去を行うようにとの正式な通告を発している。

フェア・ファックス紙によれば、この施設の従業員らは、以前から降雨の後に作業場内やその周辺で、鮮緑色の水溜りを目撃しており、何度も懸念を提起してきたという。パトリック社側は、ここ18カ月間に行われた従業員の耐塵検査や尿検査では、何ら異常は検知されていないと述べている。

自由党所属のマイケル・リチャードソンNSW州議員は「NSW州政府は、汚染について何年も前から把握していたにも関わらず、問題への対応が遅すぎる。まるで氷河が動くスピードだ。私たちは有害物質が広がっていたことに気づいていた。政府の対応はあまりにも少ないうえに、遅すぎる」非難している。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら

生活

成人の3割が仕事を掛け持ち

【ACT25日】   国内の成人およそ670万人が今年、既存の仕事に加えて2つ目の仕事を探すという。一つの安定した仕事で住宅ロー…