政治

NZが難民受入れを申し出 豪は却下

【キャンベラ5日AAP】   ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン新首相は5日、シドニーでターンブル連邦首相と二国間会談を行った。ニュージーランドは、閉鎖されたマヌス島難民拘留所から150人を受け入れる姿勢を示している。先月31日に閉鎖されたマヌス島拘留所には、難民など600人以上が立ち退きを拒否して立てこもっている。食料や飲み水も打ち切られた。

会談に先立って、2013年に当時のギラード労働党政府と合意した難民受入れについて、アーダーン首相は「ニュージーランドの考えは変わらない」と話した。オーストラリアへの裏口入国を難民に提供し、密入国あっせん業者にとってもマーケティングの機会になるとして、オーストラリアは申し出を過去数回退けている。

元移民相のケビン・アンドリュース議員は、ニュージーランドの申し出を考慮するよう呼びかけた。野党労働党のショーテン党首も「連邦政府は申し出を受け入れるべき」と話す。

ターンブル首相は「米国への再定住を優先する」と断定。ニュージーランドの申し出に感謝しつつ、今回は却下する意向を示した。

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