文化・芸能

ムンゴマン化石 40年ぶりに故郷へ戻る

【レイクムンゴ17日AAP】  NSW州のムンゴ湖畔で1974年に発見された、国内最古の現生人類の化石とされるムンゴマンが17日、正式に故郷の地に返還された。ムンゴマンはこれまで、オーストラリア国立大学(ANU)が管理していたが、2年前にムンゴマンを発掘したことを謝罪した上で、返還手続を済ませていた。

 

ムンゴマンの帰還を記念し、ムンゴ湖畔では17日に記念式典が開催された。先住民ムティムティ族の女性は「これでムンゴマンの魂は休まるだろう」と述べ、NSW州のアプトン遺産相は「(帰還)は地元の先住民族の人々だけでなく、NSW州民、国民、世界のため」とコメントした。

 

研究者のジム・ボーラー氏は1968年、シドニーから750キロ離れた場所で最初の化石を発見。ボーラー氏とANUの調査チームは最初に、女性の化石ムンゴ・レディを発掘した。その後、1974年にムンゴ・レディと同様、4万年以上前に火葬されたとみられるムンゴマンの発見につながった。

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