文化・芸能

ラジオDJが強姦被害者に無神経な質問

【シドニー29日AAP】   人気ラジオ番組で質問を受けた10代少女が、過去に強姦被害に遭ったことを放送中に認めさせられた上、この番組のDJが無神経な質問をしたことで、同番組には非難が集中している。

これは29日午前に放送された人気ラジオ番組「2Day FM‘s Kyle & Jakie O Show」の中で、14歳少女をうそ発見器にかけるという企画で、少女の母親が少女に対し「誰かと性交渉があるのか」と聞いたところ、少女は、「前にも言ったでしょう・・・笑いかけないでよ。面白くも何ともないわ」と言った後に、声を荒げて「ええ、そうよ。私は12歳の時にレイプされました」と発言した。番組DJの1人であるカイル・サンディランズは、こう発言した少女に対し、「今まで性交渉があったのは、それだけ?」と質問した。状況から、母親が無理矢理、娘を番組に出演させたものとみられている。

ラジオ局には、リスナーからのクレームが多く集まっているという。また地域サービス省(DOCS)は、現在、少女の様子を見守っているとコメントした。さらに、NSW州強姦危険センターのカレン・ウィリス氏は、若い女性をこのような状況に追い込むこと自体、非倫理的なことであり、非常に気分が悪くなる内容だったと述べた。一方、番組DJのサンディランズは、少女やその母親に同情するとしたものの、少女に対し謝罪の言葉はなかった。

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