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脳障害の少女、KFCに損害賠償請求

【シドニー3日AAP】   モニカ・サマンさん(11)はKFCでツイスターを食べた後に四肢麻痺と重度の脳障害を負ったとし、KFCに対して1000万ドルの損害賠償を求め訴訟を起こした。

KFCは、2005年10月24日当時7歳だったモニカさんがシドニー西部にあるKFCビラウッド店で食べたツイスターが原因でサルモネラ食中毒を起こしたという訴えを否定した。モニカさんの代理人、アンソニー・バートリー氏は、内部調査でKFCビラウッド店は2005年6月当時のずさんな調理方法が明らかになっていることに言及し、KFCの調理方法の「問題」について証拠を提示した。

バートリー氏は「モニカさんは四肢麻痺になり、非常に聡明だった小さな少女は著しい脳障害を負ってしまった。一時期は命の危険にもさらされた」と語った。バートリー氏は、KFCビラウッド店の調理担当の少年(16)は、生の鶏肉の羽、異物、血の部分を取り除く業務について証言したと述べた。証言によると、店が特に忙しいときは、鶏肉を床に落としても、そのままバーガーステーションの中に戻すときもあったという。また、2005年8月にはKFCビラウッド店で商品を購入した10人以上のグループが嘔吐や下痢などの症状を訴えた。

バートリー氏は、モニカさんの食中毒は父親が10月22日、23日に作ったチキン・シュニッツェルが原因ではないかとの疑いを否定した。「モニカさんは歩くことも這うこともできない。自分が嬉しいのか、嬉しくないのかしか伝えることかできない。自分で食べることもままならない。おむつをはき、特別養護学校へ通っている」とバートリー氏。当時25キロだったモニカさんの体重は現在60キロを超え、両親にとってはその世話がかなりの負担になっている。家族はお互いに助け合い、モニカさんの病気に対して諦めずに闘っているが、家族への心理的、身体的影響は計り知れない。

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