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道を知らないタクシー運転手

【メルボルン28日AAP】   連邦消費者監視機関のアラン・フェルズ元会長は、メルボルンの道をあまり知らないタクシー運転手が多いことは明らかだと語った。フェルズ氏は「私は今日タクシーに乗った。運転手は国会議事堂の場所を知っていたが、その場所に辿りつくまでの道をよく知らなかった。これほど多くの運転手がメルボルンの道を知らないことは容認できない」と述べた。

5月から1年にわたりタクシー産業に関する調査を実施するフェルズ氏は、タクシー産業全体や利用者から積極的に意見を聞く姿勢を示した。同氏は「消費者はタクシー業界に対して多くの不満がある」とした上で、タクシー運転手は高い英語力が必要であり、今後はタクシー運転手の試験制度を調査すると述べた。

最近、メルボルンではタクシーの運転免許証が1枚50万ドルで販売されており、免許証の保持者がタクシー運転手ではない場合が多い。「免許証を得て、タクシーを所有するためだけに50万ドルを支払う人がいるなら、それはこの産業で莫大な利益を得ている人が存在することを意味すると私は考える」とフェルズ氏。

VIC州タクシー協会スポークスマンのデビッド・サミュエル氏は、同州ではタクシーの利用が毎年4000万回あり、7000件の苦情が寄せられているとした。サミュエル氏は、「給料が悪ければ、タクシー運転手が自分の仕事にプライド持っているとは思えない」とし、運転手の給与を約10%引き上げし、現在の時給7ドルから11ドルに変更すべきと指摘している。

 

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