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音楽フェス薬物死 「ピル検査導入を」

【シドニー17日AAP】   シドニーで行われた音楽フェスで、薬物過剰摂取により若者2人が死亡した事件を受けて、国の医師団体は試験的にピル検査の導入を求めている。

西部ペンリスで15日に開催された音楽フェス“デフコン1”で、20代の男女2人が死亡。さらに3人が危険な状態で病院に搬送され、参加者3万人強のうちおよそ700人が医療手当てを受けた。同フェスでは2013年と2015年にも、それぞれ20代の男性が死亡している。

オーストラリア医療協会(AMA)のトニー・バートン会長は、「違法薬物の対応は警察だけでは不十分」と話す。2016年に主要音楽フェスで試験的にピル検査を行った際、メタンフェタミンが含まれていると分かった場合は3人に2人が摂取しなかった。

NSW州のベレジクリアン首相は、「同州で二度とデフコン1を開催させない」と明言した。さらに、政府支援によるピル検査に猛反対した。

ピル検査については意見が二分する。グラント警察相は「使用者に誤った安心感を与える」と反対。一方でグリーンズ(緑の党)のナタレ党首は、「15日の死亡は明らかに避けられた」と話し、ピル検査を奨励する。

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