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片頭痛 国内経済への影響357憶ドル

【キャンベラ16日AAP】   デロイット・アクセス社が行った調査によると、片頭痛の国内経済への影響は、保健システムの費用143憶ドルを含む年357憶ドルと見積もられる。経済生産性の損失はおよそ163憶ドルに上る。

国内で最大490万人が片頭痛を患う。女性はほぼ3人に1人、男性は10人に1人の割合だ。

シドニーの神経科医、カール・ヌグ医師は「患者の多くが十分な治療を受けていない」と考える。頻繁に片頭痛が発症する場合は、予防薬を使用するべきだという。また、医療従事者を教育し、患者に適切な治療法を提供することが必要だ。

シドニーに住むトリッシュ・マムフォードさん(63)は、50年にわたって片頭痛に苦しんできた。15歳で発症し始めた頃は、治療法として髪を短く切って軽くするよう言われたという。以降片頭痛発症時に嘔吐や脱水症状を起こし、度々病院の救急科に搬送された。マムフォードさんは、現在も月最大9回の片頭痛に悩む。「旅行やソーシャルイベント、仕事にも大きな影響を及ぼした」「片頭痛の実態を見て、共感してくれる人が増えれば」と話す。

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