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検視官、「クッキー死亡事故は悲劇」

【シドニー14日AAP】   昨年シドニーの高校でクルミ入りのクッキーを食べて男子生徒が死亡した事故で、検視官は14日、料理クラスでのナッツ類の使用を禁止するよう学校関係者に勧告した。一方、生徒の死については、両親、友人、教師、学校職員らに責任がないことを強調した。

レイモンド・チョー君(16)は昨年5月24日、シドニー中西部のアッシュフィールド・ボーイズ・ハイスクールで、同級生が作ったクッキーを食べた後、アナフィラキシー反応(過敏な体質をもつ人の激しい全身症状)を引き起こした。病院に搬送されたが、虚血性の低酸素性脳障害で死亡した。

メアリー・ジェラム検視官は1週間にわたる審問の結果、レイモンド君が重度のナッツ・アレルギー体質だったことが分かっていたとはいえ、死亡した責任はだれにもないとした。ただ、レイモンド君が倒れた直後に学校職員がエピペン(アナフィラキシー反応に対する自己注射剤)を打ち、病院への搬送が遅れたことが死亡の一因だとし、学校職員に対するエピペンの使用方法の研修強化が必要だと強調した。

検視官がNSW州教育省に対し学校内でのナッツ類使用の禁止を奨励したことを受け、全豪アレルギー・アナフィラキシー協会は、「カリキュラム内外の全活動でナッツ類を制限すべき」だと賛同した。

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