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豪東部沿岸で大荒れの天気 死者3人

【ブリスベン28日AAP】   QLD州北部を直撃した「サイクロン・オズワルド」は規模を縮小させたものの依然勢力は強く、現在、低気圧となってオーストラリア東部沿岸部に沿って南方に向かっており、今後はシドニーにも到達する見込み。

QLD州東部バンダバーグでは市北部で避難警報が出され、約2000戸が洪水被害に見舞われた。水の流れは非常に速く、市の一部では時速75キロと計測された。また、イプスウィッチでは、近くを流れるブレマー川が氾濫したことから市中心部が既に浸水しているという。これまでに350戸が被害に遭っている。ブリスベンでは、水位のピークは29日正午ごろになるとみられており、約5000戸が水に浸かるとみられているが、QLD州のニューマン首相は、多大な被害が出た2011年の洪水ほどの水位にはならないとしている。

同州では死者も3人出ている。1人は自動二輪を運転していた人、もう1人は81歳男性で、バンダバーグ近くで遺体が発見された。後の1人は27歳男性で、ギンピー近くで氾濫した川を横断しようとして溺死したもの。

この低気圧は南に向かって進行を続けており、現在はNSW州に到達。こちらでも北部ツィードリバー、ウィルソンズ、リッチモンド・リバーなどで洪水が警戒されている。今後はシドニーにも到達する見込みで、人口密集地域での大雨被害が懸念されている。

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