文化・芸能

アンザック精神、退役軍人と若者が共有

【シドニー25日AAP】   アンザックデーの今日、シドニー中心地で実施されたパレードに、退役軍人や現役兵士をはじめ、元兵士の親類など、推定2万人が参加した。また観衆の中には、数千人もの若い男女がアンザックの伝統を受け継ごうと出向いた。

高齢だが元気な退役軍人らが行進する姿を見て、観客らは旗を振って大喝采を挙げた。マレー半島で海軍の砲兵隊員を務めたモーリス・クリスさん(76)は、「わが人生は、アンザックデーから次のアンザックデーまで生きること」だとし、「行進できる限り、生きていると感じる」と述べた。

正午の記念式典では、NSW州のオファレル州首相が、アンザックデーはオーストラリアにとって最も神聖な国家的祝日だが、決して戦争を賛美しているわけではないと語った。一方、同州RSLのドン・ロウ会長は、パレードに若年世代の退役軍人の参加者が増えることで、第二次世界大戦に参加した退役軍人の数の減少が補えると述べた。

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