政治

首相、障害支援法案を提出中に涙

【キャンベラ15日AAP】   ギラード首相は15日、新設の全国障害保険制度の運営費を調達するため、メディケア課税を増税する法案を議会に提出した。首相はその席でのスピーチ中、感極まって目に涙を浮かべた。

首相はスピーチの中で、感謝カードをくれたダウン症のソフィーちゃん(12)や、車いす生活のサンディーさん(17)について触れ、新制度「ディサビリティケア・オーストラリア」が障害者への機会を拡大する制度であることを強調した。また、「原則として」や「状況が許せば」などの例外事項がなくなると話す段になって、首相は涙をこらえるのに必死だった。さらに、「(同制度)は7週間後に開始され、後戻りすることはない」と断言した。

同制度が導入されれば、メディケア課税額は1.5%から2%に引き上げられる。これにより、4年間で204億ドルが捻出できる予定だ。課税額引き上げについて、野党連合は支持する立場を約束しているが、政府が制度運営費の残りをどこから捻出するつもりなのか問いただしている。

異例なことに法案が提出された同日、野党の支持によって下院で当日可決された。これにより法案は上院で採決されることになる。

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