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豪ドル、対米ドルで3年近くの最安値

【シドニー20日AAP】   米連邦準備制度理事会は20日朝(豪時間)、量的緩和策を2014年中旬に終了すると発表した。これを受けて豪ドルは対米ドルで93セントまで下がり、2010年9月以来の最安値を記録した。

同理事会のバーナンキ議長の発表後、豪ドルが他国通貨よりも多く売られた。海外投資家らはオーストラリアの更なる金利引き下げに備えるため、豪ドル売りに走ったようだ。

ニューヨークの外国為替調査会社「BKアセットマネージメント」によると、「豪ドルへの影響が最も強かった」という。一方、量的緩和策が終了すると、投資家にとっては米ドルのほうが魅力的になるのが一般的だ。なぜなら、米連邦準備銀行による経済投入額が減り、米ドルの価値が暴落することもなくなると予想されるからだ。

豪ドル安は、オーストラリアの製造業者や旅行会社など、輸出業者にとって朗報となる。これらの企業は昨年、豪ドルが米ドルとの平価以上だった期間が長期化したため、非常に厳しい経営状況に置かれていた。一方、国内の消費者にとっては、海外旅行や輸入品の価格が上昇することを意味する。

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