国際

豪も警戒 アジア圏の豚コレラ拡大で

【キャンベラ29日AAP】  オーストラリアのバイオセキュリティ―当局は、アジアで豚コレラが流行していることを受け、国内への侵入を阻止するため警戒を強めている。オーストラリアにとって3番目の貿易相手国である韓国では、今月初めから豚コレラの感染が拡大しているほか、中国ではこれまでに豚肉生産量の約半数にあたる豚を殺処分している。

 

連邦政府のマッケンジー農業相はスカイニュースの取材に応じ、豚コレラが万が一国内へ侵入した場合には、2,700の豚肉生産業者と3万4,000人の雇用に影響が及ぶと懸念を示し、「アフリカ豚コレラの侵入を阻止するため、やれることは全て行っている」と述べた。

 

さらにマッケンジー農業相は、豚コレラの感染が拡大している国や地域から到着する人や荷物について、検査員を増員するなどして監視を強化していると説明。これまでに27トン分の調理済み豚肉製品が検査で見つかっているとして、送り返したり多額の罰金を科すことで、バイオセキュリティ―の規定厳守を徹底するとしている。

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