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菅元総理 NT準州で原子力に懸念

【ジャビル、NT準州23日AAP】   日本の菅直人元総理大臣は23日、ダーウィンから約260キロにあるカカドゥ国立公園内のジャビルを訪れた。レンジャー・ウラン鉱山が一部を占める同地の先住民ミラル族と、核問題を共有するためだ。

2011年3月、福島の原発事故発生当時に総理大臣であった菅氏は、ウラン輸出の懸念を強調するため今後パース、キャンベラ、ブリスベンを訪問する。オーストラリア政府がインドにウランの輸出を準備する中、「オーストラリアの再生可能エネルギーは日本の何倍もあり、その可能性を活用してほしい」と話した。現在日本はトルコとベトナムに原子力発電所を輸出しており、インドとも輸出に向けて交渉中。

グンジェッミ先住民族法人(GAC)のオブライアンCEOは、「ジャビルでの採掘されたウランによる福島の原発事故問題は、先住民が1976年以降抱いてきた最大の恐怖」と話した。ミラル族のガルミラマさんはAAPの取材に対し、福島の惨事にカカドゥのウランが関与したことを憤慨していると話した。

レンジャー・ウラン鉱山は2021年までに稼働を終了する予定。敷地が周辺の国立公園に再統合されるよう、その後5年間の復旧期間を設ける。3段階に及ぶ探鉱事業のRanger Three Deepが進行中で、ミラル族はこの支持についてまだ決断していない。

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