政治

アボット党首が辛うじて生き残り

【キャンベラ9日AAP】   与党自由党内でアボット党首のリーダーシップ力を疑問視する声が強まっていることを受け、自由党は9日、議員総会を開いてアボット氏を党首として留任させるべきかを決める党内投票を行った。結果は61票対39票でアボット氏の留任が決定。辛うじて首相の座を維持することができた。

今回の投票はWA州選挙区の2議員の要求によって実施されたもの。アボット党首は投票結果を受けて、「昔、労働党を2度も破滅に追い込んだ時のような党内の混乱状態を早期に収拾し、できるだけ早く国民が納得できる政府を築きたい」と述べた。

野党労働党のショーテン党首は、「国民そして国家経済が自由党による混乱の犠牲になっている」と述べ、現政権はマヒ状態にあると話した。

今回の党内投票を求めた議員の1人であるシンプキンズ議員によると、アボット党首は、本年度予算で最も非難を集めている「GP診察料」導入案を廃止すると党の会議で約束したにも関わらず、そのまま同案の実施計画を進めた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら