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バリ・ナイン死刑で大使召還も視野に?

【シドニー15日AAP】   死刑決行の日が徐々に近づいているとみられるバリ・ナインの死刑囚2人に関して、アボット連邦首相は、もし死刑が実施されるのであればインドネシアとの外交に傷が入る可能性を示唆した。

2005年にインドネシア・バリ島からオーストラリアに薬物を密輸しようとした9人組、通称バリ・ナインのうちリーダー格のアンドリュー・チャンとミューラン・スクマランは死刑判決を受けた。今月中にも刑が執行されるとみられている。

連邦政府はこの2人を救おうとインドネシア政府に対して様々なアプローチをかけているが失敗に終わっている。また支援者らもインドネシア大統領の恩赦を求めるコンサートや署名活動などを行い、これまでに15万人以上の署名が集められた。

アボット首相は15日、多くのオーストラリア人が2人の身の上を案じていると訴え、「是非中止してほしいが、もし死刑が執行された場合にはインドネシアとの外交に影響を与える」と述べた。

今年1月、ブラジル人とオランダ人がインドネシアで死刑になったことを受けて、両国の政府は在インドネシアの大使を本国へ召還させた。

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