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老人ホーム放火殺人 「経営者にも責任」

【シドニー9日AAP】   シドニー郊外クエーカーズヒルズにある老人ホームで、勤務する看護師が火を放ち、入居者14人が死亡した事件に関する審問が9日、NSW州検視官裁判所で開かれ、遺族らは「看護師の経歴を適切に調べず採用した経営者にも責任がある」と訴えた。

2011年11月、クエーカーズヒルズにある老人ホームに看護師として勤務していたロジャー・ディーン受刑囚(終身刑を受け刑務所に収監中)が火を放ち、逃げることができなかった高齢の入居者14人が死亡するという、NSW州でも史上最悪の放火事件となった。

この日の審問の中で事件を担当したヒュー・ディロン検視官は、老人ホーム経営者側はディーン受刑囚を雇用する際に、薬物中毒であった経歴や履歴書などを適切に確認していなかったことを指摘した。

さらに審問では消防活動に関する事項も取り上げられ、今回の火災時、防災ドアで消防ホースが絡まるという事態が発生したことについて、今後の改善策が期待されるとディロン検視官は述べた。

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