政治

ルビー・プリンセス号 「厳しい精査を」要求高まる

【シドニー15日AAP】   コロナウイルスの検査結果を待たずに乗客を下船させたルビー・プリンセス号に対して、国家レベルの精査を要求する動きが高まっている。

 

NSW州の特別委員会は、今年3月19日に2700人の乗客をサーキュラ・キー港に着岸していたルビー・プリンセス号から下船させたことを関係者による「許し難い」「理解し難い」「不当な」過失だったと報告した。

 

この報告を受けてモリソン首相は、政府の方針が失敗だったということではなかったと主張をしているが、アルバニーズ労働党党首は「報告書には連邦政府が今回の調査に参加しなかったと述べられており、さらなる調査が必要となる」と反論した。

 

14 日に公表された報告書には、豪国防軍の責任を否定する一方で、NSW州保健省の非を責めている。

 

伝染病ネットワークのガイドラインの内容は、3月10日に修正されており、クルーズ船の乗組員・乗客すべての人を対象に、感染の恐れがある人は抗体検査を受ける必要があるとなっていたが、18日の時点では反映されていなかった。

 

同クルーズ船の乗客663人、乗組員191人が感染し、国内で20人、米国で8人の計28人が死亡している。

 

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