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家庭内暴力被害者に有給休暇を

【メルボルン14日AAP】   オーストラリア労働組合評議会(ACTU)は14日、“アワード”と呼ばれる最低賃金が定められた全労働者に対し、10日間の有給の家庭内暴力(DV)休暇が認められるよう提案した。

同様の休暇はすでにVIC州、SA州、QLD州で認められており、全国に拡大されれば200万人が該当する見通し。ACTUのキアニー会長は、「有給休暇によって家庭内暴力被害者の命を救い、被害者が職場に留まることが可能になる」と述べた。雇用主は、従業員の家庭内事情を内密にする必要があり、従業員には警察書類や診察証明書などの提出が求められることもある。

オーストラリア産業グループ(AIG)は、アワードではなく企業レベルで問題を対処するべきとの見解を示した。

公聴会開始前、女性や組合員およそ100人がフェアワーク委員会(FWC)の外で集会を行った。被害を訴える女性のおよそ3分の2が、有給の被雇用者だという。

家庭内暴力に関する電話相談サービスは1800737732まで。緊急の場合はトリプルゼロ(000)に通報を。

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