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電力卸価格が過去最高 値上げに備えを

【ACT29日】  オーストラリアの電力卸価格が、今年6月30日までの3か月間で、1メガワット時当たり平均264ドルと、過去最高水準に達したことが、オーストラリア・エネルギー市場オペレーター(AEMO)による最新報告で明らかになった。消費者に対し、電気料金の大幅な値上がりに備えるよう警告している。

電力卸価格は、今年1~3月までの平均を203%上回ったほか、長期平均の6倍に達しているという。AEMOは先に、東部州のガス市場について、第1四半期の卸価格が1ギガジュール(GJ)当たり平均28.40ドルと、前年同期比の8.20GJから急増したことを報告しており、電力市場もこれと似た状況となっている。

VIC大学VICエネルギー政策センター(VEPC)センター長のブルース・マウンテン氏は、現在の卸価格について、「これまで見たことのない水準」とした上で、これまでに前例のないことで「一回限りのものか(そうでないか)は分からない」と述べた。

AEMOは、卸価格の急上昇には多くの要因があるとしており、その一つとして石炭火力発電所の不足があると指摘している。報告によると、石炭火力発電所からの供給は前期比で約10%減少し、これに気温の低下が重なったことが価格の上昇につながったとしている。

 

ソース:abc.net.au-Consumers warned of looming ‘nightmare’ as AEMO reports record wholesale electricity costs

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