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コロナ以外の死者急増 介護士不足も一因か

【ACT11日】  豪政府統計局(ABS)の死亡統計センターによると、新型コロナウイルスのオミクロン株が大流行した後、死因が新型コロナではない死者数が急増していることが明らかになった。今年初めの4か月間では、新型コロナが死因ではない人の数がパンデミック以前よりも約4,000人増え、5%上昇となったことが分かっている。

ABS死亡統計センターのディレクター、ローレン・モラン氏は、増加した4,000人をみると、慢性疾患が死因となった人の割合が、前年同期より増えたことが分かったという。痴ほう症が20%増、糖尿病が18%増だった。同氏は、このような増加は通常冬にみられるもので、夏にみられるのは珍しいと指摘している。

一方、老年病の専門医のケイト・グレゴリビッチ氏は、オミクロン株の感染拡大で高齢者施設における介護スタッフ不足や、高齢者などの診察がオンライン診察に移行したことなどが、死者急増の背景にあると分析。食事を与えるスタッフが十分にいないため体重が大きく落ちたり、オンライン診察で適切な診察が受けられなかったり、生活習慣が大きく変わったことで、慢性疾患が悪化するなどしたことが理由との見方を示した。

王立オーストララシアン医科大学のジャクリン・スモール氏は、医療機関は現在もひっ迫した状況に置かれており、今年初めに統計を集めたときから、状況はほとんど改善されていないとして、大きな懸念を示した。

ソース:abc.net.au-Non-COVID deaths are up a significant amount this year. What’s driving the increase?

 

 

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