政治

アルコール規制への反発懸念 NT準州警察

【NT27日】  NT準州政府は今週、アリススプリングスで若者による犯罪や、アルコールが絡んだ暴力事件が急増していることを受け、アルコール販売に関する新たな規制を導入した。月曜日と火曜日はアルコールのテイクアウェイ販売を禁止したほか、その他の日も午後3時~7時までは購入できる数量を制限しているが、警察はこれらの規制が反発を招き、状況はさらに悪化する可能性があると懸念を示している。

NT準州警察のポール・マッキュー副警察部長は、「規制がなくても、アルコールを目的とした犯罪や押し込み強盗をこれまでも数えきれないほど見てきた」と述べ、新たな規制導入について「それが答えになるとは思えない」とあらためて懸念を示した。

また、アリススプリングスでは酒類の取り締まりを行う警察官が、41人分ある役職数のうち満たされているのはわずか14人となっており、警察の対応能力もまた十分とはいえない状況となっていることも分かっている。

さらに、夕方近くにアルコールを求める客が押し掛けるなど混乱が生じたことを受けて、大手スーパーマーケットのコールズやウールワース、BWSは閉店時間を午後7時に早めてこれに対応している。

地元選出のマリオン・スクリムジャー連邦議員は、住民たちは“恐怖”に怯えて暮らしているとして、アルバニージ首相が先に名言した通り、NT準州政府がしかるべき対応を取らないのであれば、連邦政府による介入が必要との見方を示した。

 

ソース:news.com.au-Police fear outbreak of crime in Alice Springs despite booze restrictions

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