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ウールワースとコールズ 純利益が増加

【NSW23日】  オーストラリア国内の食料品市場の約70%を占める、小売大手のコールズとウールワースは、純利益が17.1%と14%それぞれ大幅に増加したことが、各社の半期決算報告で明らかになった。一部の消費者からは、インフレを隠れみのに利益を上げているのではないかとの声も上がっているようだ。

純利益は、コールズ・グループが6億4,300万ドルで、売上総利益は前年同期の26.1%から26.5%に増加した。ウールワースの純利益は9億700万ドルだった。国内の食料品業界全体では、EBIT(利払い前・税引き前利益)が、18.2%と急増している。また、収益力を示す売上総利益率は、両社合わせて0.78ポイント上昇し5.9%となった。

実際には、コールズとウールワースのサプライヤーがどの程度の値上げを行ったかが把握できなければ、年間7.7%上昇した食料品価格のうち、どれだけがコスト値上がり分を価格に上乗せした分で、どれだけが追加のマージンかなどを正しく理解することは難しい状況だ。

退任が決まっているコールズのケインCEOは、「消費者にとっての良いニュースは、サプライヤーの値上げによるインフレが和らぎつつあることだ」と述べ、特に農家から仕入れる商品を中心に、22/23年度下半期は落ち着きを取り戻し始めるとの見方を示した。

 

ソース:abc.net.au-Coles, Woolworths profit surge raises questions over inflation profiteering

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