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NSWで安楽死が合法に

【NSW27日】   NSW州で28日午前6時から安楽死(VAD)法が施行される。国内の州で安楽死を合法としたのはNSW州が最後。NT準州と首都特別区域(ACT)では違法のままだ。

安楽死は、病状が進行して6か月以内に死亡、神経変性では12か月以内に死亡が予想され、苦痛を緩和できないケースに限られる。また、18歳以上で、第三者からの無理強いがなく、終末期の選択を決定する能力があることも条件とする。基本的に、申請前にNSW州に少なくとも12か月間居住していなければならない。

安楽死を希望する人は、担当医と最初の申請を行い、その後別の医師による診断とコンサルテーションを受ける。書面での宣言と最終申請は、最初の申請から少なくとも6日後、2人目の医師の診断から少なくとも1日経ってから行う。最終審査で安楽死が認められれば、患者は自ら安楽死用の薬物を投与、または医療従事者に依頼するか選択できる。

医療従事者も安楽死用の薬物投与に関する専門訓練を受け、良心的にVADに反対する人は薬物投与の拒否ができ、審査に関わることも拒否できる。

2017年、国内で初めてVIC州で安楽死法が可決された。NSW州は無所属のアレックス・グリニッチ議員が法の改正を推し進め、2022年5月に可決された。

ソース: news.com.au – Voluntary assisted dying to be available in NSW from Tuesday, November 28

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