【NSW28 日】 NSW州シドニーの名門校ニューイントン・カレッジが、2023年から段階的に共学へ移行する方針を発表したことを受け、同校に通う生徒がこれを不服として起こしていた訴訟で、27 日にこの訴えが退けられたことが分かった。
ニューイントン・カレッジは2023年、2026年から段階的に男子と女子の両方を受け入れる計画を発表。2026年に幼稚園と5年生で女子生徒の入学を開始し、中高等部は2028年から7年生と11年生で女子生徒の受け入れを開始する。
この決定を受け、保護者や在学生を含む学校コミュニティの間で大きな議論が巻き起こった。ある生徒は、この決定の無効を求めシドニー高等裁判所に提訴し、2024年12月に訴状を提出した。
訴訟の論点は、1873年に定められた学校の創立契約書(Deed of Indenture)の中にある、「Youth(若者)」という文言の解釈にあった。生徒は、「若者のための有効な教育プログラム」という記述における「若者」について、「男子および若年男性の教育」に限定されるべきと主張した。
シドニー高等裁判所のパーカー判事は、「Youth」という語は性別に中立的な意味で使われていると判断。結果として、男子のみの入学を義務付けるものではないとし、男子生徒の訴えを退けた。
なお、ニューイングトン・カレッジの学費は11、12年生で最大4万5,369ドル、5、6年生で3万5,487ドルに上り、学費の高い名門私立校として知られている。
ソース:news.com.au-Newington College student loses bid to challenge the elite school’s move to co-education