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一人当たりGDP成長率0.2% 景気後退へ

【ACT4日】  オーストラリア統計局(ABS)の最新統計によると、今年第1四半期の実質GDP(国内総生産)の成長率は0.2%と、前年比1.3%の伸びだったことが分かった。GDP成長は人口増加によるもので、人口増加分を除外すると一人当たりGDPは0.2%減少し、再び「景気後退」に陥ったと指摘している。

国内では、7四半期連続でマイナス成長した後、2024年第4四半期にわずか0.1%の成長を示していた。2025年第一四半期のGDP成長率0.2%は、市場予想の0.4%を下回る結果だった。

連邦政府のチャルマーズ財務大臣は、GDPの伸びが「鈍い(Subdued)」ことを認めた上で、「不確実性の高い世界経済の中、成長を維持できたこと自体が前向きな結果だ」、「失業率は4%台、インフレ率は2.5%以下、3年連続の経済成長など、他の先進国は達成していない」と述べた。

ABSのキーナン国家統計部長は、「公共支出は2017年9月以来の大きなマイナス成長となった」と述べ、公的支出に伸びがなかったことが成長の足を引っ張ったとの見方を示した。また、サイクロンなどの悪天候が鉱業や観光、海運などに影響を及ぼしたことや、多くのインフラ事業が完了し公共投資が前期比で2%減少したと指摘した。

ABSによる発表前から景気の減退を予想していたオックスフォード・エコノミクスのウディ氏は、「金利上昇やサイクロンの影響など、一時的な要因が大きく、過度に心配する必要はない」、「景気は一時的に停滞しているが、今後数か月で回復するとみている」と述べた。

 

ソース:news.com.au-Australia officially falls back into a per capita recession

 

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