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不当なガソリン価格釣り上げに警告 連邦財務相

【ACT24日】   イランとイスラエルの衝突の影響で、世界の原油価格は25%以上急騰した。国内のガソリンスタンドが不当にガソリン価格を釣り上げることのないよう、連邦のチャルマーズ財務相はオーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)に監視を要請した。

6月以降、世界の原油価格は1バレル約62ドルから今週初めには約79ドルまで25%以上上昇したが、停戦の可能性が示唆されてから落ち着きを見せている。

チャルマーズ財務相はACCCのカス=ゴットリーブ委員長に対し、「近頃の国際市場での原油価格高騰や中東の紛争にかこつけて、実際の影響以上にガソリン価格が引き上げられることのないように」「ACCCには、独立した監視機関としてガソリン価格に関する誤解を招くような行いを監視し、適切な対応を求める」と書面で要請した。

道路・自動車協会NRMAのピーター・コウリー広報官は、「ガソリン価格上昇は平均で1リットル当たり8セント程度」と予想する。オーストラリアを含む地域のベンチマークであるマレーシアのタピス原油は24日、1バレル77ドルで取引を終了した。以降価格上昇が予想されるが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響でガソリン価格が最高だった時期は1バレル133ドルに達したとして、コウリー広報官は「ドライバーたちが恐れるほど上昇しないだろう」と考える。

世界の石油供給のおよそ30パーセントを占めるホルムズ海峡が閉鎖されれば、原油価格は1バレル100米ドルを超える可能性もあるという。

ソース:news.com.au – Treasurer Jim Chalmers puts petrol stations on notice over fuel price spikes

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