【QLD3 日】 QLD州ブリスベンで2032年に開催されるオリンピック・パラリンピックの準備資金として、連邦政府は追加で34億ドル拠出することを正式に決定した。これにより、大会に必要となる主要なインフラ整備が加速する見通しだ。
連邦政府とQLD州政府は、オーストラリア史上最大規模となるスポーツ関連投資を行うことで合意した。これにより、連邦政府による拠出が総額71億ドルに達した。両政府は、QLD州内に17の新規または改修によるスポーツ施設の建設や整備に取り組むことになる。
目玉はビクトリア・パークに建設される6万3,000人が収容可能なメインスタジアムや、ナショナル・アクアティック・センターだ。これらの施設は大会の中心拠点となり、2032年以降も恒久的なレガシー(遺産)として活用される予定だ。
また、「小規模会場」となる4か所に関し、設計や建設のための業者選定などの公式な手続きが始まっている。これらの施設は、ローガン屋内スポーツセンター、モートンベイ屋内スポーツセンター、サンシャインコースト・スタジアム、ケアンズのバーロウ・パークとなっている。
現地ではすでに地質・環境調査などの初期工事が始まっており、QLD州政府は先住民グループとの文化遺産に関する協定の調整も進めている。QLD州のブレイジー副首相は、ビクトリア・パークの再開発について先住民族との合意形成を目指しているが、合意に至らない場合は「州法が優先される」とし、州の法制度に基づいて再開発を進めることができるとの考えを示した。
連邦政府のキング・インフラ大臣は、大会がQLD州にとって「変革の瞬間」となり、シドニーで2000年に行われた大会に匹敵するとの見方を示した。
ソース:news.com.au-Brisbane 2032 powers ahead with mega venue funding deal