【ACT9日】 米国のトランプ大統領は、新たに海外から輸入する銅製品に50%、さらに医薬品に200%の追加関税を課す考えを発表した。オーストラリアにとって特に医薬品の大幅関税は大打撃だ。
銅と医薬品の追加関税は8日の閣議で明らかにされた。銅の関税50パーセントは8月までに開始される見通しだ。医薬品は最長1年半の猶予を製薬会社に与え、200パーセントの非常に高い関税をかける。
オーストラリアは銅の産出で世界でもトップだが、ほとんどが東南アジアに輸出される。昨年の米国への輸出は1パーセント未満の5,500万ドルだ。
一方、昨年の北米への医薬品輸出は20憶ドル。連邦のチャルマーズ財務相は9日、「特に医薬品は非常に懸念すべき展開だ」「緊急に詳細を収集している」「医薬品給付制度(PBS)を諦めることはない」と話した。
トランプ政権は、基本関税10パーセントに加えてセクターごとの関税、さらに報復関税を検討している。報復関税の対象にオーストラリアは含まれていないが、海外から輸入として基本の10パーセント課税は避けられない。オーストラリアからの鉄鋼とアルミニウムの関税も50パーセントに引き上げられた。
野党保守連合のホーガン影の貿易相は「医薬品に関する討議は数か月前に行われなければならなかった」「アルバニージー首相はいまだにトランプ大統領に会えてない」「何もしない政府が国内世帯や事業に損害を与えている」と批判した。
ソース:news.com.au – Labor ‘urgently seeking’ details after Donald Trump threatens new tariffs as high as 200pc