【ACT28日】 オーストラリア統計局(ABS)の最新の雇用データによると、国内の失業率はパンデミック以降最高の4.3パーセントに達した。今後はAIを含む技術の発展により、ホワイトカラー職が危ぶまれると予想される。
失業率上昇はNSW州、QLD州、WA州、NT準州と国内の広範囲に及んだ。内訳はブルーカラーの肉体労働職に偏ったが、来年以降はホワイトカラー職に転向すると予想される。
今年6月、パラマタを含むシドニー西部の失業率は5.7パーセントで、南部サザランド地方の2.3パーセントを大きく上回った。メルボルン中西部も0.2パーセント上昇したが、VIC州地方都市のギーロングは雇用が高まった。
AMPのチーフ・エコノミスト、シェーン・オリバー氏は「通常は製造や建設、小売業などでサイクル的に失業状態が訪れるが、今後は複雑になる」と話した。
求人サイト大手「シーク」のデータでもホワイトカラー職の求人が減っている。6月に求人が増えたのは建設セクターのみ。IT職は減少を続け、6月の求人広告数は3.5パーセント減、今年に入ってからも10.5パーセント減少しており、パンデミック前以下のレベルまで下がった。
全体の求人広告数は5.5パーセント減ったのに対し、求職者は増えている。求人当たりの応募者数は、求人広告数が最も少なかった2020年のピークを超えて過去最多だ。生活コスト高騰を背景に複数の仕事を持つ人が増え、労働社会への復帰も増えている。
ソース:news.com.au-‘More complicated’: Changing work conditions to impact white collar workers