【NSW7日】 NSW州看護師・助産師協会(NSWNMA)は、州政府が提示した暫定的な給与合意案の受け入れに関する投票を近く実施する予定だ。同州保健相によると話し合いは順調に進んでおり、受け入れが決まれば1年に及ぶ賃金紛争が終結することになる。
NSWNMAは2024年7月、賃金の15%引き上げと州立病院での労働環境の改善を求め、ストライキなどを行ってきた。州政府は5日、NSWNMAに暫定提案を提示。NSWNMAが近く、投票を行う。
提案に含まれているのは、夜勤手当の引き上げ(QLD州と同水準の20%に)、有給休暇前の夜勤を免除、連続2日間の休暇の確保など。
NSW州のパーク保健相は、「話し合いは順調に進んでおり、州政府としても多くのワークライフバランスに関する要求を受け入れている」と述べた。ただ、組合員による決定が下されたわけではないとし、そのプロセスを尊重する必要があるとの姿勢を示した。
NSW州のミンズ首相もまた、交渉は順調に進んでいるとした上で、最終的な決定は組合員と産業関係委員会(IRC)に委ねられると強調。「われわれは勝利宣言をしているわけではなく、双方が武器を置き、交渉のテーブルにつき、解決に向けた前向きな姿勢をみせている」と述べた。
NSWNMAのキャンディッシュ書記長は、暫定案に3%の給与引き上げと夜勤手当の20%アップが含まれていることを認めている。組合員による投票が行われ、暫定案が承認されるとIRCでの最終判断を待つ間も組合員には即時の金銭的メリットが生じると説明した。
ソース:news.com.au-NSW nurses’ union to consider ‘interim’ pay deal from Labor government